児発の取組_DCD(発達性協調運動症)

乳児期から「ミルクを飲むときにむせやすい」「寝返りがうまくできない」「ハイハイがぎこちない」などからその兆候が現れたり、小学生になって「靴ひもがうまく結べない」「つまずくものがないのに、よく転ぶ」など、人並み外れて不器用な子ども、極端に運動の苦手な子ども、何気ない運動でも、それをスムーズに正確にこなすには、目で空間的な位置を確認し、自分の身体と対象との距離を測ったり、目と手足を連動して動かしたり、体のバランスを取ったり、力の入れ具合を調節したり、動くタイミングをはかったりといった、さまざまなれべるの情報を統合し、運動に結びつけなくてはなりません。DCDの子どもにはそれが難しいのです。発達性協調運動障害(DCD)の子どもたちの「不器用さ」は、生活場面でも、学習の場面でも、本人の心に大きな負担となります。発達障害というレッテルを張るのではなく、「コミュニケーション」「協調運動」「学習の認知プロセス」などさまざまな側面からその子の生きづらさや困りごとを見極め、その子どもと家族に必要な柔軟な支援プログラムを組み、そのプログラムに沿って支援を行います。